Diversityとか多様性という言葉を、よく耳にするようになってきました。
でも、それって具体的にはどういうことなのでしょうか。
「国籍、性別、年齢、宗教、言語、文化、人種、民族など、人を何かの尺度によって分類する時、分類された中の集団だけで考えるのではなく、その枠を超えた集団で考えること」というのが、現時点での私の解釈です。
多くの人は、本能的に異質や変化を嫌い、同質や不変を好みます。
特に日本は地理的背景や歴史的背景から同質性を好む土壌が強かったと思います。
それが強みになっていた時代も確かに有ったと思いますが、今はそんな事を言っていたら取り残される時代です。
上述の尺度は単なるものさしであって、それによる優劣があるわけでは無いのに、優劣を持ち込む人が、少なからずいるという残念な現実もあります。
私にとって、尺度というのはその人の持つ個性とかバックグラウンドのようなものだと思っています。
それは良いことでもなく悪いことでもない、単なる事実で1側面しか表していないもの。
気にしているうちは、ダイバーシティという言葉も無くならないでしょう。
当たり前になれば、ダイバーシティということを誰も気にしなくなります。
だから私の事業に関する概念の中には、はじめからダイバーシティというものはありません。
先日、知人の経営者と話をする中で事業承継の話題になりました。
彼には、こう言いました。
あなたの後継者は、若い女性かもしれないし外国人かもしれないよ。
その時が来た時に、まだそんな指標で判断する時代だっていう保証なんてどこにもないよと。
自分がどちらかと言えば、異質で不変を嫌うような人間だから、ひねくれた考え方といわれるかもしれません。
他にも、今は常識と言われることとは違うことを事業展開の中で考えていますが、それらについては機会があればブログ内で書いていきたいと思います。