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氾濫する情報と真贋を見分ける力

西暦2000年以前とそれ以降では、情報の世界の大きさと量が信じられない位大きくなっていることに今更ながら驚くばかりです。

インターネットが普及する前は、何か調べるにしても伝手をたどって人に聞くか、新聞雑誌や書籍などのメディアくらいしか手段がありませんでした。

つまり必要な情報を得るためにはそれなりの労力が必要でした。量は少ないですが確からしい情報は得られていたと思います。

会社勤めをしていた頃、社内から様々な調査依頼を受けてレポートを作成する仕事もしていましたが、インターネット普及前だったので、図書館に行ったり関係者を訪ねていったりして調べていました。足で稼ぐみたいな感じです。依頼者の意図をよく理解して報告しないと全てが無駄な作業になってしまいます。

今は、ネットでググればある程度の情報が多く瞬時に得られます。まさに玉石混交で量という点では便利ですが、確からしさという点では慎重に考えるべきだと思います。

もちろんネット以外の情報媒体にも目を通しておいたほうがいいケースは今もあります。

SNSではインターネットとは違う情報が飛び交っているのを最近知って驚いています。(今頃?と言われそうですが。)

情報が多すぎて何を選べば良いのか迷うくらいです。またその情報がどこまで正しいのか見極める必要もあります。

残念ながら故意かどうかは別として、不確かな情報が少なくないのも確かです。

技術関連の情報でも同様です。例えば折れ線グラフで何かの増減の変化を示す時、縦軸の目盛を大きく取るか小さく取るかで変化の見え方が全く違います。もしグラフ作成者が意図的に目盛の取り方を変えていて、それを見る人が折れ線の山谷の大きさだけ見ていたら正しい判断ができるでしょうか。

情報発信者を常に疑えと言うつもりは有りませんが、情報の受け手側には以前にも増して真贋を見極める力が必要な時代だと思います。

原理原則に基づいた判断の軸を持って情報を使うことが求められていると最近つくづく思います。100%正しい情報でなければ不確かさの程度を自分なりに織込んで、場合によっては補正しながら、その情報を活用していくことが重要だと思います。

情報に使われるのではなく、情報を使う立場でいたいと思います。