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製図の7つ道具 その2

ドラフターからCADへの移行はイノベーションだった。

2D CADに初めて触れたのは1985年前後で、プロジェクトのタイミングも有って設計部内では比較的早かったほうでした。

今のような汎用化されたCADではなく、当時は社内でCADそのものをセミカスタム化し運用していて、最初は数台の端末を予約して使うスタイルでしたが、2年もしない内に全設計者に端末が行き渡るようになりました。

イメージは本当にお絵かきソフトの延長みたいな感じで、今で言うタブレットみたいな端末に作図のためのコマンドが配置されていて専用ペンとキーボードで作図していました。

出力は2mx4m程の大きさのプロッタです。

ペンの色や太さも変えることができるし、かなり正確にラインが引けるので部品の検査などに使う拡大基準図としても使っていました。

図面以外での利用シーンはアナログ的な使い方ですが先に述べた測定やマニュアルに使うアイソメ図程度でした。

それでもドラフターに比べれば格段に使いやすかったんです。

まず編集がすごい楽だったし組図との親和性も良い、印刷した図面もきれいで見やすいので恥ずかしい思いをせずに済みました。

とにかくそれだけで画期的な道具だったわけです。

それがまさか今のような姿になろうとは想像すらできませんでした。

その後の私のCAD歴は汎用2D CADを経て3D CADへ移行していきます。

 

3D CADへの道は避けられない?

業種にも依ると思いますが、2D CADを使っている製造業の方はまだまだ相当数おられるというのが私の肌感覚です。

ただ2D CADをそれなりに使える若い人はかなり少ないのではないでしょうか。

中国やインドでは若い人は3D CADから入るので、2D CADに馴染みがなく図面を見て物の形がイメージできないエンジニアも少なからずいます。

何でもかんでも3D CADが良いとは思いませんが、近い将来には避けて通れない道になると思います。